3分でわかるDXとは DXとデジタル化の違い

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こんにちはふぁんたろーです。

今回は「DX」と「デジタル化」の違いについて解説します。
DXとはというところにも触れていきますので、DXについて調べている方にも参考になると思います。

きっかけですが最近、日経の記事にも「DXとデジタル化の違い 「説明できない」管理職が7割」が出ていましたがITに縁が遠い仕事をしている人にもDXは向こう10年で生活から、ビジネス環境まで一気に変える可能性がある出来事になります。

この記事ではDX=デジタルトランスフォーメーションが何者なのかから、具体的に何が変わっていくのかをITに詳しくない方向けになるべく専門用語を使わないように解説します。
合わせてふぁんたろーの解釈のもとに説明しますので、ITに詳しい方からすると読みづらい点や齟齬が多少あるかもしれませんが暖かい目でご覧ください。

経済産業省から発行されているDXレポート

ふぁんたろー自身もDXを感覚的な理解しかしていなかったので、良いタイミングなので改めて勉強してみました。

DXとは:言葉の定義

「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジ タル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのも のや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」

2018年発行のDXレポートの中身

~IT システム「2025 年の崖」の克服と DX の本格的な展開~

特にIT関連に従事している方や企業の経営者向けに延々と難しいことが書かれているので初めての方向けのポイントだけを切り出します。ご興味ある方はぜひレポートをご覧ください。

DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~(METI/経済産業省)

既存 IT システムの崖(2025 年の崖)
要約するとあらゆる産業で新たなデジタル技術を活用した新しいビジネスモデルを作って、世の中の変化に対応する能力が求められているが、簡単に進められるものじゃなくて今まで長年使っていたシステムがどうしても残ってしまいます。ただこのシステムが2025年以降も残り続けるとデジタル競争の敗者になり、日本中がこのような形になると経済損失で最大12兆円にものぼる可能性があるということです。
ですので、デジタル技術をどんどん新しいものに変えていくとともに社内のIT技術者を育てないとまずいよということが書かれています。これを放置すると、経済損失も大きくなりさらにはサイバー攻撃の格好の餌食となって情報が漏れてしまったりするかもしれません。

18年のレポートでこういった内容が書かれている中で今は21年、さぞ進んでいる事だろうと思うところですが、20年12月に発行された中間報告DXレポート2.0を見ると

~DXレポート発行から2年が経過した今般、DX推進指標の自己診断に取り組み、結果 を提出した企業の中でも、95%の企業はDXにまったく取り組んでいないか、取り組み 始めた段階であり、全社的な危機感の共有や意識改革のような段階に至っていない~

 

2年たっても、全く進んでないそうです汗

デジタル化とは

一言で表すとアナログだったものをデジタルに置き換えることになります。もちろんデジタル化によってこれまでのアナログ処理に比べ効率化したりするといった効果は含まれています。
デジタル化の例としては以下でしょうか。

紙でのやり取りをデータ化する(ペーパーレス)
出退勤管理をシステム化する(打刻カードの撤廃)
伝票のやり取りをデータ化(紙を取引先にFAXから受発注システムに切り替え)

上記のようなデジタル化による変化って、色々なところでたくさん起きているのですが、それがビジネスを劇的に変えるというほどのインパクトはあまりないかもしれません。
(もちろん今までと比べて圧倒的に業務効率があがっているとは思いますが)
業務タスク単体でのデジタル化は効率向上には貢献するが、それ以上の効果は難しく、複数のデジタル化を組み合わせることで新たな価値を生み出す=DXなのかなととらえています。

コロナによって進んだのはデジタル化?DX?

結論はコロナ禍においても多くのシーンで進んだのはデジタル化までとふぁんたろーは考えています。新型コロナウィルスによる緊急事態宣言によって、多くの企業で出勤率を下げるための取り組みとしてリモートワークの導入が進んだと思います。今まで持って帰ることができなかったパソコンを持って帰って仕事ができるようにしたり
SkypeやZOOMなどのリモートコミュケーションツールを使って会議ができるようしたり、後は会社のシステムに家からアクセスできるようになったところは随分とリモートワークが捗るようになったと思います。
ですが、こういったリモートワークの環境もすべての企業でずっと出社せずにできるレベルまで進んでいないはずで、やはり定期的に出社が必要だったりするはずです。※ふぁんたろーはお陰様でほとんど出社の必要がない程度の環境がそろっています。
DXはデジタル化を活用して大きな変化、新たな価値が生まれることを定義としています。もちろんリモートワークができるようなることは大きな変化ではあるのですが、それによって生産性や新たなビジネスが生まれるレベルまで行って初めてDXといえると思います。
つまり、現状はデジタル化による変化が始まったにすぎないということです。

DXが世の中に起こす具体的な変化

大きく3つ階層の変化が起こると考えています。

企業内の変化 社内システムのIT化

企業内の様々な業務をデジタル化し、それらを組み合わせることで効率化から自動化や業務改革といった大きな変化が起こります。
例えば、社員の健康状態から勤務シフトの見直しを図ったりすることも可能になるかもしれません。スマートホンで健康状態を確認するアプリを使って、健康状態を日々モニタリングし
さらに勤怠管理システムと連携することでメンバー全体の健康状態も加味したシフトをAIに作成させたり。などです。
これまで非デジタルだったものをデジタル化し組み合わせることで、様々な作業を効率的に自動化させたりすることが可能になっていったら面倒な事務作業はどんどん減っていくことでしょう。

企業間の連携、サプライチェーンの変化

自社内のDX化が進むと、企業間の連携やサプライチェーン(製品供給網)のデジタル連携が進みます。例えば卸、倉庫、運送会社がそれぞれ連携を深め、在庫、保管状況、運送データが密に連携することで注文が入ってから納期情報を瞬時に正確に回答することが可能になるかもしれません。
さらには、ドローン、無人機の普及が進めば24時間倉庫を稼働する、配送も無人で行えるようになれば、それこそ夜中に注文したものが翌朝に届くといったサービスレベルも実現可能だと思います。

社会の変化 マイナンバー等の利活用

企業、サプライチェーンの変化が起こる中で、当然一般生活においても社会全体の変化は起きます。
電子マネーの普及や、マイナンバーカードなどはデジタル化の域をまだ超えていないですが、確実に行政サービスや消費サービスにおいてこれまで以上の使いやすいサービスが拡充されると思います。
よく言われるのが、安全、安心、快適な社会を実現といった表現があると思いますが、まずは便利という意味では「待たない」と「持たない」がこれまで以上に進むのではと思います。

まとめ

このような形で、デジタル化を組み合わせて大きな変化を起こすことでDX=デジタルトランスフォーメーションが進んで行くのではないかと思います。
今回上げさせてもらった例はふぁんたろーの想像がふんだんに入っていますが、そういった想像の中の変化が実際に起きる可能性があるのはビジネスを大きく発展させるチャンスだと思います。
ITに詳しくなくてもITを組み合わせて、何かをできる可能性が広がっていると思いますので、色々な創造を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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